2014年06月14日

2014年01月20日

no title(閃の軌跡、トヴァサラ)

とりあえず途中まで書いてみた。先は考えてな(



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「サラ、お前なぁ……」
 遊撃士は多忙だ。それも、高ランクになればなるほど仕事は増え、一日にこなさなければならない依頼も多くなる。
 トヴァル・ランドナー。現在B級遊撃士である彼は、A級遊撃士であるサラ・バレスタインと二人で仕事をこなしていた。今日もまた、遅くまで依頼をこなし、寝るだけの宿を探し当てたのはつい先程だ。
 サラという人物については前々からよく知っている。仕事はとにかく出来る。かなり力ずくというか、そんな部分もあるわけだが、その強さは誰もが認めるところだ。強化ブレードと導力銃を両手で自在に使いこなし、苛烈な戦い方は《紫電》の異名を冠する。一体どういう風に育ったらあんな戦い方が出来るのか。
 その強さと引き換えなのかなんなのか、普段の生活態度はとにかくだらしない。休みの日は一日中ゴロゴロしていたり、仕事の合間にも昼寝、酒、等々。自分はそうでもないが生真面目な人から見たらおそらくとんでもない自由人だ。
 そして今も目の前にはそんなサラが、酒を片手にソファで寛いでいる。そんなもの別に止めはしないのだが、さすがに風呂あがりのバスローブ一枚で居られたのでは、トヴァルも目のやり場に困る。がそんなことも気に留めず、本人はマイペース街道を行っている。
「どしたのトヴァル。そんなとこに突っ立って」
 そう言って酒瓶を笑顔でこちらに突き出してくる。あんたも飲む? などと良い笑顔で訊かれて、思わず手を差し出しそうになるが目線の先にはバスローブから覗く豊かな胸の谷間と滑らかな太腿が写って、そのまま理性が吹き飛びそうになる。
 顔を背けたものの熱い。赤くなっているかもしれない。もう酔っているのか知らないが、そんなトヴァルの様子を気にも留めず、遠慮するなだとか美味しいわよなんて声をかけられて、「じゃあ遠慮無くその美味しそうな体をいただくとするかね」なんて台詞が頭をよぎるが勿論言えない。そんなキャラでもない。
 こんなことになった原因は実にベタなものなのだ。それなりに賑わう都会の宿で、急遽空き部屋を探そうとすれば二部屋も空いていること自体が珍しい。それはわかっていたが依頼を片付ける前に宿を取るのを忘れてしまい、なんとか空いていた一部屋に二人で泊まることになった。幸いなのかそうでないのか、ダブルベッドではなくベッドは二つあるので、共にベッドインする自体は避けられる。いや、ベッドインしなくてもソファとか床とかあるだろ、俺! なに残念がってんだ! とか一人脳内ボケツッコミをかましながら、再びサラの方に向く。
「あのな、そんなカッコで居ないで服着ろよ」
「まだ火照ってるんだもの。もうちょっと経ってから」
「俺、一応男なんだけど」
「知ってる」
「はぁ、だからさ、頼むからそういうカッコでいるなよ……」
「なによ、したくなったの?」
「ぶっ! いや、そん、そんな、おま」
「ふふ、照れてる」
「っ……あーもう! そりゃ誰だってそうなるだろ、男なら。いつもこんなことしてるのかよ?」
「やーね、あたしだって人と場所は選んでるわよ」
「……おい、気易くそういうこと言うなよ。あと、もっと自分を大事にしろよな」
 その言葉を聞いて、サラが困ったような笑顔を見せた気がしたが、次の瞬間にはそれは消え去っていて、また悪戯っぽい表情を見せた。
「ふふ、ありがと。……でも、そうね。アナタとなら、良かったかもしれないわね」
 この言葉の意味は判断しかねたが、これを聞いてしまった――とだけトヴァルは思った。余計なお説教などせずに、お誘いに乗っていたなら自分とサラは良い関係になれたのかもしれない。いや、決して体の関係だけというわけではなく、それなりに共にいる機会が多くなり、彼女の事をもっと知りたいと思うようになっていたし、少なくとも、自分以外の男に抱かれているかもしれないと思うと、あまりいい気はしなかった。何故なのかは自分でもわからない。恋なのか、愛なのか。そこまで行かなくとも気になるという事実を確かめるために、関係を持つのも悪くはなかったはずだ。サラがそれを良しとするなら。


(続く?)
posted by 麗楽 at 00:00| Comment(0) | 落書き、小説